婚・夜這(読み)よばい

精選版 日本国語大辞典 「婚・夜這」の意味・読み・例文・類語

よばい よばひ【婚・夜這】

〘名〙 (動詞「よばう(呼━)」の連用形の名詞化)
異性に対して結婚を求めて声をかけること。言い寄ること。求婚すること。
古事記(712)上・歌謡「さ用婆比(ヨバヒ)に あり立たし 用婆比(ヨバヒ)に あり通はせ」
恋人のもとへ忍んで通うこと。特に、夜、男が女の寝所へ忍び入って情を通じること。よばえ。
万葉(8C後)一三・三三一二「隠口の 泊瀬小国(はつせをくに)に 夜延(よばひ)(せ)す 吾が天皇(すめろき)よ」
③ 「よばいぶみ(婚文)」の略。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「御かたの、よばひをみ給はらぬをなん、おもひ給なげく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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