はつせ(読み)はっせ(英語表記)Helmut Hasse

精選版 日本国語大辞典 「はつせ」の意味・読み・例文・類語

はつ‐せ

  1. 〘 名詞 〙 ( 「はだせ(裸背)」の変化した語 )
  2. はだ。はだえ。
  3. (くら)を置かない馬。はだかうま。また、その馬の背。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「はつせ」の意味・わかりやすい解説

ハッセ(Helmut Hasse)
はっせ
Helmut Hasse
(1898―1979)

ドイツの数学者。カッセルの生まれ。ハレ大学ゲッティンゲン大学ベルリン大学などの教授を経て、1950年ハンブルク大学教授。代数学の研究で知られ、ネーターを中心とするドイツの学派で活躍し、とりわけ19世紀末以来、デーデキントやヒルベルトらによって創始された代数学の公理化方向を、強力に推進した。類体論整理代数関数論整数論分野での業績が著しい。

藤村 淳]


ハッセ(Johann Adolf Hasse)
はっせ
Johann Adolf Hasse
(1699―1785)

ドイツのオペラ作曲家。ハンブルク近郊に生まれ、ナポリポルポラとアレッサンドロ・スカルラッティに師事。1733~63年ドレスデン宮廷でイタリア・オペラを上演した。73年にはベネチアに居を移し、オペラ・セリアの巨匠として活躍、同地で世を去った。56曲のオペラ、13曲のインテルメッツォ(幕間(まくあい)劇)のほか、ドレスデン宮廷礼拝堂のために書いたカトリック教会音楽をはじめ、フルート協奏曲、フルート・ソナタなど数多くの室内楽曲を残している。

[樋口隆一]

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改訂新版 世界大百科事典 「はつせ」の意味・わかりやすい解説

ハッセ
Helmut Hasse
生没年:1898-1979

ドイツの数学者。ゲッティンゲン大学,マールブルク大学に学び,マールブルク大学教授を経て,1934年にはゲッティンゲン大学の教授になり,その後,ベルリン大学,ハンブルク大学の教授を勤めた。マールブルク大学で,p進数の創始者であるヘンゼルK.Hensel(1861-1941)の下で学んだハッセは,p進数の研究を進め,多くの応用を見いだして,p進数が整数論において重要な方法であることを示した。その一つとして,有理数係数の二次形式によってある有理数が表されるための条件は,すべてのp進数体と実数体上で表されることであるという事実を示した。このように代数体上の現象で,その局所化された体(有理数体ではp進数体と実数体)上の条件で定まるものが多く存在することを見いだしたが,これはハッセの原理と呼ばれている。また局所体上の類体論を構成するなど類体論への貢献も大きい。
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百科事典マイペディア 「はつせ」の意味・わかりやすい解説

ハッセ

ドイツの作曲家。1718年ハンブルクでオペラ歌手としてデビューし,3年後にオペラ第1作を発表。その後イタリアでA.スカルラッティに師事し,ナポリでオペラ作曲家として成功をおさめた。ポーランド王を兼ねるザクセン選帝侯の楽長に任命され,1731年ドレスデンに着任,以後1763年までこの任を務める。その後はウィーン,ベネチアなどで活躍した。数多くのオペラのほか,オルガン曲,オラトリオ,協奏曲,器楽曲などがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「はつせ」の意味・わかりやすい解説

ハッセ
Hasse, Johann Adolph

[生]1699.3.25. ハンブルク近郊ベルゲドルフ
[没]1783.12.16. ベネチア
ドイツの作曲家。歌手としてスタートしたが,1721年オペラ『アンティオーコ』で認められ,イタリアに留学。 N.ポルポラと A.スカルラッティに師事して第一流のイタリア・オペラの作曲家となる。 31年ドレスデンの宮廷楽長に就任。流麗な旋律によって名声を得た。作品はオペラ 56曲のほか,オラトリオ,ミサ曲,協奏曲,ソナタなど。

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367日誕生日大事典 「はつせ」の解説

ハッセ

生年月日:1898年8月25日
ドイツの数学者
1979年没

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