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嫦娥3号 じょうがさんごう

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知恵蔵2015の解説

嫦娥3号

2013年12月14日午後9時(日本時間同10時)に、月面への軟着陸に成功した中国の月探査機。無人で月面上を走行し、土壌調査などを行う月面車「玉兎(ぎょくと)」を搭載するとともに、着陸機にも観測機器を備えて各種の調査を行う。ミッション終了後も月面にとどまり、地球に帰還する機能は備えていない。
嫦娥(じょうが・こうが)は道教の月の神の名で、中国の月探査計画の名称としても使われている。この計画の第1段階として、07年に嫦娥1号、10年に2号を打ち上げ、月の周回軌道に投入して探査活動を行った。第2段階は、3号、及び15年打ち上げ予定の4号での月面車による探査。第3段階として5号が月面で採取した試料を回収して地球に持ち帰ることを目指す。なお月面車の名称である玉兎は、伝説上の月に住むウサギのこと。これまでの無人月面車は、ソ連が過去に送り込んだルノホート1号・2号のみ。月面では昼夜がそれぞれ約半月続くため、玉兎は動力源として太陽光パネルのほか、機器の夜間の保温に原子力電池を備える。
1969年米国アポロ11号の有人月面着陸に始まる月への軟着陸は、76年ソビエト連邦(当時)のルナ24号の地球帰還を最後に37年間途絶えていた。今回の嫦娥3号は米ソに次いで世界で3カ国目の成功となる。嫦娥計画は将来的に月への有人着陸や月面基地滞在なども予定し、宇宙開発による中国の技術・経済への効果や国威発揚を狙っている。

(金谷俊秀  ライター / 2014年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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