子庭(読み)してい(その他表記)Zi Ting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「子庭」の意味・わかりやすい解説

子庭
してい
Zi Ting

中国,元の禅僧画家。ぎん (浙江省寧波) の人。法諱は祖柏,俗姓は史氏。早く天台僧となり,のち禅僧に変り至正年間 (1341~67) 郷里の多宝寺に退休石菖蒲 (せきしょうぶ) 図を得意とし雪窓の画蘭と並称されて,禅林だけでなく文人間でも評価され知友も多かった。遺品は日本にのみ現存し,『石菖蒲図』 (東京,梅沢記念館) ,『枯木図』など,文人の墨戯とは異なった鋭い筆致をみせている。

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