郷里(読み)キョウリ

精選版 日本国語大辞典 「郷里」の意味・読み・例文・類語

きょう‐りキャウ‥【郷里】

  1. 〘 名詞 〙
  2. むらざと。村落。郷閭(きょうりょ)
    1. [初出の実例]「郷里都を論じて、望み、先づめづらし」(出典:海道記(1223頃)鎌倉遊覧)
    2. [その他の文献]〔周礼‐地官・遺人〕
  3. 生まれた土地。生まれ故郷。ふるさと。郷閭。
    1. [初出の実例]「自竭婦礼、為郷里之所一レ歎也」(出典:続日本紀‐和銅七年(714)一一月戊子)
    2. [その他の文献]〔漢書‐疏広伝〕
  4. つま。また、本妻。嫡妻。〔類聚名物考(1780頃)〕〔沈約‐少年新婚為之詠詩〕

ごう‐りガウ‥【郷里】

  1. 〘 名詞 〙ごうりせい(郷里制)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「郷里」の読み・字形・画数・意味

【郷里】きよう(きやう)り

むらざと。〔宋書、隠逸、陶潜伝〕郡、督郵をはして至る。縣白(まう)す、應(まさ)に束帶して之れを見るべしと。潛じて曰く、我(われ)五斗米の爲に、を折りて里の小人に向ふ能はずと。

字通「郷」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android