子持石(読み)コモチイシ

デジタル大辞泉 「子持石」の意味・読み・例文・類語

こもち‐いし【子持(ち)石】

石の中に小さい石が入り込んでいるもの。
砂と鉄鉱が結合してできた黒茶色塊状の石。糗石はったいいし

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精選版 日本国語大辞典 「子持石」の意味・読み・例文・類語

こもち‐いし【子持石】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 石の中にさらに小粒の石が入りこんでいるもの。こもちいわ。礫岩(れきがん)。〔和訓栞(1777‐1862)〕
  3. 砂と鉄鉱とが結合してできた黒褐色の塊状の石。内部青白色細粉がつまっている。糗(はったい)石。

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世界大百科事典(旧版)内の子持石の言及

【子授け】より

…このモライゴをタネゴとかセリゴなどと呼ぶ。また神ばかりでなく子産石(こうみいし)とか子持石,子得石(こうるいし)などという,海や川から拾ってきた石を毎日拝むと子ができるとか,道祖神へ供えた石で腹をなでるとできるなどという。その他,他人のえな(胞衣)を食べたり,またいだりするとみごもるなど,えなと関係する子授けの俗信もひろくみられる。…

【鉄】より

…中国最古の薬学書《神農本草》には鉄(和名あらがね),鉄精(かなくそ,かねのさび),鉄落(くろがねのはだ)のほか,磁石(一名吸針石),禹余糧,太一余糧などの薬名が見え,のちに剛鉄(ふけるかね),生鉄(鋳る前の鉄),柔鉄,鉄華粉(鉄上衣)など,さまざまな名称が加わる。このなかの禹余糧と太一余糧は正倉院御物の中にあり,日本では子持石,〈いしだんご〉〈すずいし〉などと呼ばれる泥鉄鉱である。鉄精は鉄を鍛えるかまどの中にこぼれた塵のようなもので,紫色の軽いものが上質とされていた。…

※「子持石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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