孤影悄然(読み)こえいしょうぜん

四字熟語を知る辞典 「孤影悄然」の解説

孤影悄然

人がただひとりで、元気なくさびしそうにしている様子

[活用] ―たる・―として。

[使用例] 縞の荒い半オオヴァの襟を立てた田中君が、洋銀の握りのある細い杖をかいこみながら、孤影悄然として立っている[芥川龍之介*葱|1920]

[使用例] 彼女の瞳は、その小さなわが家の淋しげなたたずまいに、にわかに自身の孤影悄然たる運命を感じとって[井上友一郎*銀座二十四帖|1955]

[解説] 「孤影」は孤独な、また、孤立した姿。「悄然」は、元気がなく、うちしおれている様子。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android