精選版 日本国語大辞典 「学校衛生」の意味・読み・例文・類語
がっこう‐えいせいガクカウヱイセイ【学校衛生】
- 〘 名詞 〙 =がっこうほけん(学校保健)
…これらの活動には,健康診断,環境衛生,応急処置などといった主として子どもたちの健康の保持を目的とする健康管理活動と,保健指導や保健学習といった健康についての認識や実践力を育てることを主要なねらいとする健康教育活動があり,その全活動を通して健康に生活していく能力の発達が図られる。 学校保健という語は第2次大戦後に使われ始めた言葉であるが,この種の活動は戦前からあり,学校衛生とよばれていた。学校衛生は1872年(明治5)の〈学制〉以来,校地の選定や教員の心得として衛生上の配慮がなされるなどしてきたが,制度的に整備されたのは1890年代後半で,97年に〈学校清潔方法〉〈学生生徒身体検査規程〉が定められ,98年にはドイツの制度を範としたといわれる学校医の設置が決められた。…
…明治・大正期の医者であり,学校衛生(学校保健)の創設者。武蔵国入間郡霞関村(現,川越市)に生まれる。…
※「学校衛生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」