宇佐美(読み)うさみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宇佐美」の意味・わかりやすい解説

宇佐美
うさみ

静岡県伊東市北部の一地区。旧宇佐美村。古くは宇佐美荘(しょう)に属した。江戸時代は幕府直轄地、明治になり韮山(にらやま)県、足柄(あしがら)県に属し、1876年(明治9)静岡県に属した。1897年伊東との間に馬車が通い、1898年豆相鉄道(ずそうてつどう)(三島―伊豆長岡間。現、伊豆箱根鉄道駿豆線)ができて亀石峠(かめいしとうげ)を越える人々が増加した。国道135号が通じ、JR伊東線宇佐美駅がある。また、宇佐美温泉、宇佐美漁港、海水浴場や宇佐美城跡がある。

[川崎文昭]

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世界大百科事典(旧版)内の宇佐美の言及

【温泉】より

…地震とほぼ同時に温泉の湧出が停止したり,あるいは逆に湧出量が増加,白濁する例はいくつもある。1978年1月14日の伊豆大島近海地震(M7.0)では,かねてから泉温を0.1℃の精度で毎日測定していた伊豆宇佐美温泉で,地震15日前より0.5~0.7℃の前兆異常上昇が観測されている。【大木 靖衛】
【伝承と利用】
 温泉には,歴史的に聖水―聖泉信仰と心身にかんする治療信仰が結びつき,そこからさまざまな伝説や伝承が生みだされた。…

【伊東[市]】より

…1947年伊東町と小室村が合体,市制。55年宇佐美・対島の両村を編入し,現在の伊東市となった。人口7万2287(1995)。…

※「宇佐美」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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