宇津川城跡(読み)うづかわじようあと

日本歴史地名大系 「宇津川城跡」の解説

宇津川城跡
うづかわじようあと

[現在地名]美都町宇津川

中宇津川の中心地、矢原やばら川右岸へ北に向かって突き出る尾根突端にある。宇津川要害とも称する。築城時期は不明であるが、弘治二年(一五五六)七月四日の益田藤兼感状(俣賀文書)に「宇津川城」とみえ、益田氏を攻めようとした毛利氏と益田氏との間で激しい戦闘が展開された。貞和五年(一三四九)六月二三日の足利直冬感状写(内田家文書)や、永正一五年(一五一八)と推定される三月二〇日の益田尹兼書状(益田家文書)にみえる「津毛城」も、当城をさしているのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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