宇留毛村(読み)うるげむら

日本歴史地名大系 「宇留毛村」の解説

宇留毛村
うるげむら

[現在地名]熊本市黒髪くろかみ二丁目・同五―八丁目

大きく蛇行する白川右岸に位置し、東は陣内じんない村、北は下立田しもたつだ村、西は坪井つぼい村・下立田村。五町手永に属し、宝暦一一年(一七六一)の下ケ名寄帳では惣畝数三三町七反余、うち本方二七町二反余・新地三町三反余・諸開三町二反余。おもな下ケ名として蛇行する白川沿いに河原や中嶋をもつ女瀬おなぜつる河原かわら道尻どうじり簗場やなばなどがある。なお墓床一町五反をもつ上河原かみがわらについて、「国誌」は坪井村の項に上河原墓地をあげ、府中での墓地不足のため坪井魚屋つぼいうおや町に住む万代もず屋善左衛門が正保年中(一六四四―四八)坪井・宇留毛二村の白川沿いの八町八反八畝六歩を墓地としたが、宝暦期(一七五一―六四)に二町五反と定められ、天保一三年(一八四二)耕地との境界に櫨を植えたと記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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