宇都宮氏旧臣姓名書(読み)うつのみやしきゆうしんせいめいがき

日本歴史地名大系 「宇都宮氏旧臣姓名書」の解説

宇都宮氏旧臣姓名書
うつのみやしきゆうしんせいめいがき

一冊(横帳)

成立 慶長二年一〇月一三日

原本 秋田市宇都宮孝則氏

解説 宇都宮氏が改易となった直後の慶長二年の作成とされ、主家宇都宮家に伝来されていたものを宇都宮弥三郎譜代堀江善三郎が写したもので、二九一ヵ村の村名と総数一千四〇六人の旧臣名を記す。この記載から下野常陸下総に連なる宇都宮氏の支配圏を推定することができる。なお宇都宮氏の旧臣帳には、河内郡上平出村で代々庄屋を勤めた平出英夫家にも天正一八年改の「宇都宮旧臣牒異同校合平出市兵衛義演(花押)」と記した横帳一冊がある。この旧臣帳は「同簗郷 六十五貫二百文分米弐百六□□ 簗河内守吉朝」などの記載になっており、分限帳的な性格をもった旧臣帳と思われる。

活字本宇都宮市史」第二巻中世史料編

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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