下総(読み)しもつふさ

精選版 日本国語大辞典 「下総」の意味・読み・例文・類語

しもつふさ【下総】

※二十巻本和名抄(934頃)五「東海国〈略〉下〈之毛豆不佐〉」
[補注]「伊勢物語闕疑抄」には「しもつふさ、下総也。此しもつふさの『つ』の字、可清事なれども、にごりてよみつけたり」とある。

しもうさ しもふさ【下総】

東海道一五か国の一つ。大化二年(六四六総国(ふさのくに)が二分されて成立鎌倉室町時代を通じて千葉氏守護江戸時代小藩分立。明治四年(一八七一)の廃藩置県により印旛(いんば)新治(にいはり)の二県が成立し、同八年大部分は千葉県一部茨城県南部となる。しもつふさ。北総

しもつさ【下総】

しもうさ(下総)」の古称。
更級日記(1059頃)「しもつさの国と、武蔵との境にてある太井川といふがかみの瀬」

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デジタル大辞泉 「下総」の意味・読み・例文・類語

しもうさ〔しもふさ〕【下総】

旧国名の一。現在の千葉県北部茨城県の南部にあたる。かつては葛飾かつしか郡全域を含んだが、同郡の太日川ふといがわ(ほぼ現在の江戸川以西は江戸時代初期に武蔵国に移された。しもつふさ。

しもつふさ【下総】

しもうさ(下総)」の古称。

しもふさ【下総】

しもうさ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下総」の意味・わかりやすい解説

下総
しもふさ

千葉県北部,成田市北部の旧町域。北部を利根川東西に貫流し,利根川南岸の低地から下総台地の北端にまたがる。北で茨城県に接する。 1955年滑河町と高岡村小御門村の2村が合体して下総町が成立。 2006年成田市に編入。中心地区の滑川 (滑河) は近世以後利根川水運の河港として栄えたが,成田線の全通に伴い,その機能を失った。周辺は早場米,サツマイモの産地で,酪農が盛ん。滑河観音と呼ばれる竜正院の仁王門は国指定の重要文化財。

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改訂新版 世界大百科事典 「下総」の意味・わかりやすい解説

下総 (しもふさ)

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