日本大百科全書(ニッポニカ) 「安慶名城」の意味・わかりやすい解説 安慶名城あげなじょう 沖縄県うるま市安慶名にある城跡。方言で「アゲナグスク」、一名大川城ともよばれる。代々安慶名按司(あんじ)の居城であったと伝えられるが、未発掘のため正確な点は不明。伝承によれば、15世紀ごろに最盛期を迎えたが、やがて国王軍により滅ぼされたという。城跡内には聖所があり、中国製磁器片が散乱する。また、拱門(きょうもん)(アーチ型城門)の初期の技法を伝える独特の城門もあり、国の史跡に指定されている。[高良倉吉] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例