日本歴史地名大系 「安雲村」の解説 安雲村あくもむら 福岡県:築上郡新吉富村安雲村[現在地名]新吉富村安雲宇野(うの)村の西、八並(やつなみ)村の南に位置する。村内を大きく湾曲して黒(くろ)川が流れる。弘安九年(一二八六)閏一二月二八日の蒙古合戦并岩門合戦勲功地配分注文(比志島文書/鎌倉遺文二一)によると、金田時通跡の「上毛郷(郡)内原井村・阿久封村」などが宇都宮通房(薩摩前司入道尊覚)に宛行われており、「阿久封村」は安雲村とみられる。正応三年(一二九〇)一〇月四日の関東下知状(佐田文書/鎌倉遺文二三)によると、宇都宮通房は「安雲村」の替所として豊前国佐田(さだ)庄(現大分県宇佐郡)の地頭職を宛行われている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by