新吉富村(読み)しんよしとみむら

日本歴史地名大系 「新吉富村」の解説

新吉富村
しんよしとみむら

面積:一三・四四平方キロ

築上郡の東部に位置し、北は吉富町、南は大平たいへい村、西は豊前市、東は大分県中津市に接する。東境山国やまくに川、西境佐井さい川が北流し、中央部をくろ川・友枝ともえだ川などが北流する。南部は雁股かりまた(八〇七メートル)から北東に延びる丘陵地、北部は平原が広がり、国道一〇号が横断している。山国川流域には弥生時代の牛頭天王ごずてんのう遺跡などがある。古代には豊前国と豊後国を結ぶ官道が通り、旧官道沿いにだい官衙遺跡・垂水たるみ廃寺があり、奈良時代上毛かみつみけ郡に設けられた登美とみ鎮を大ノ瀬官衙遺跡に比定する説もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報