日本歴史地名大系 「安駄山」の解説 安駄山あんだやま 広島県:広島市安佐北区三田村安駄山白木(しらき)町三田(みた)と東広島市志和(しわ)町志和西(しわにし)の境にある山で二峰に分れる。「安田山」とも記し、前安駄は標高六八〇メートル、後安駄は郡境にあって標高七三五・三メートル。「高田郡誌」に「山上榛莽繁茂高樹なし、山名を一に阿牟駄或は安駄に作る」とある。また高田郡の「国郡志下調郡辻書出帳」には「此山路嶮滑にして登ること凡三拾町、絶嶺平坦にして原野の如し、池跡有り、往古寺地にても有りしや、阿弥陀ケ嶺と云伝説もあり、眺望東は備の中后の山海、南西は厳島山防長伊予路之山幽に、北西は佐伯山県両郡之山里に引続き、雲石之山々見え、郭公之名産に候」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報