宗和膳(読み)そうわぜん

精選版 日本国語大辞典 「宗和膳」の意味・読み・例文・類語

そうわ‐ぜん【宗和膳】

  1. 宗和膳〈婚礼道具諸器形寸法書〉
    宗和膳〈婚礼道具諸器形寸法書〉
  2. 〘 名詞 〙 江戸時代茶人金森宗和が好んだという黒または朱塗りの四本足の膳。茶会席用のものであるが、民間では本膳として用いた。宗和。〔随筆守貞漫稿(1837‐53)〕

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食器・調理器具がわかる辞典 「宗和膳」の解説

そうわぜん【宗和膳】

黒または朱(しゅ)の漆(うるし)塗りの四つ脚の膳。江戸時代から本膳として普及した。江戸前期の茶人・金森宗和(かなもりそうわ)が好んだことからこの名がある。

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世界大百科事典(旧版)内の宗和膳の言及

【膳】より

…足の形によって,蝶足,宗和(そうわ)足,猫足,銀杏(いちよう)足,胡桃(くるみ)足などの名があり,蝶足膳は足がチョウの羽を広げたような形をし,外黒内朱塗りで祝膳に用いられた。宗和(足)膳は茶人金森宗和の好みに始まるもので,内外とも朱または黒塗りで客用とされた。猫足膳は中足膳ともいい,ネコのそれに似た足をつけた黒塗りのものが多く,イチョウの葉のような足をつけた銀杏足膳とともに,略式の場合に用いられた。…

※「宗和膳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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