定置型燃料電池(読み)ていちがたねんりょうでんち(その他表記)stationary fuel cell power

知恵蔵 「定置型燃料電池」の解説

定置型燃料電池

家庭で利用する燃料電池。家庭用燃料電池コジェネレーション装置は、都市ガスLPガスから水素を取り出し(改質という)、燃料電池に供給して1kWの発電を行って、その排熱温水を供給する。燃料電池は自動車用に開発されているのと同じ固体高分子型。従来型の火力発電所電気給湯器組み合わせと比較し、エネルギー消費を25%減少させ、二酸化炭素の排出量を40%減少させると期待されている。しかし、発電と同時に温水需要が常にあるわけではなく、夏は熱が余る可能性もある。

(槌屋治紀 システム技術研究所所長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android