デジタル大辞泉プラス 「宮古島のパーントゥ」の解説 宮古島のパーントゥ 沖縄県の宮古島に伝わる民俗行事。平良市島尻地区と宮古島市野原(ぬばる)地区に伝承されている。島尻では旧暦9月、野原では旧暦12月に行われる厄払いの習俗。「パーントゥ」は当地の方言で妖怪や鬼を意味する。島尻地区では仮面をつけ全身蔓草をまとい泥まみれになったパーントゥ役の若者が各戸を巡り、人々に泥をつけて災厄を祓い祝福を与える。野原地区のパーントゥは「サティパロウ(里払い)」ともいい、集落の女性と小学校高学年の男子のみが参加する。集落各戸を巡って厄を祓い祝福を与えるのは同じだが、泥塗りなどはなく穏やかな行事。1993年、国の重要無形民俗文化財に指定。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報