野原(読み)ノハラ

デジタル大辞泉 「野原」の意味・読み・例文・類語

の‐はら【野原】

《「のばら」とも》あたり一面に草などが生えている、広い平地。原。のっぱら。
[類語]平原広野ひろの広野こうや広原高原原っぱ松原草原そうげん草原くさはら草地野中野良野末野面田野

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精選版 日本国語大辞典 「野原」の意味・読み・例文・類語

の‐はら【野原】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「のばら」とも ) 草などが生え、ひろびろとしている平地。野。のっぱら。はらっぱ。
    1. [初出の実例]「其(そ)の国(くに)郊原(ノハラ)(ひろ)く遠(とを)くして」(出典日本書紀(720)景行一八年六月(北野本訓))

のっ‐ぱら【野原】

  1. 〘 名詞 〙 「のはら(野原)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「さういふやつを野ッ原へ追ひ放っても大丈夫だらうかな」(出典:豚群(1926)〈黒島伝治〉二)

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世界大百科事典(旧版)内の野原の言及

【原】より

…耕作していない広く平らな草原。野原といわれるように,野と特に大きな差はないが,1129年(大治4)の遠江国質侶牧(しどろのまき)の立券文(りつけんもん)に,原210町,野291町とあり,43年(康治2)尾張国安食荘(あじきのしよう)の立券文に,荒野(こうや)434町余,原山108町とあるように,一応区別されて丈量されている点からみて,地形的,視覚的に区別はあったものと思われる。【網野 善彦】 原の地名は藍原,高鷲原,坂門原(《日本書紀》)のように古代以来広く用いられ,現代でも単に原と呼ばれるものをはじめ,非常に多い。…

※「野原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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