宮寺縁事抄(読み)ぐうじえんじしょう

改訂新版 世界大百科事典 「宮寺縁事抄」の意味・わかりやすい解説

宮寺縁事抄 (ぐうじえんじしょう)

〈みやでらえんじしょう〉ともいう。鎌倉初期,別当家の田中道清石清水八幡宮に伝来する文書・記録等を整理・書写して項目に従って分類・類聚したものに,子孫が代々書きついでいったもの。道清の子宗清の手になるものが主要な部分を占める。原本は数十巻にものぼっていたが,散逸したものが少なくない。《大日本古文書》はそのうち42巻を所収。未収部分が多い。田中家旧蔵,写本は尊経閣文庫蔵。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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