宿無(読み)やどなし

精選版 日本国語大辞典 「宿無」の意味・読み・例文・類語

やど‐なし【宿無】

〘名〙
① すみかのないこと。一定の住所のないこと。江戸時代には、人別帳に名前が記載されていないこと。また、その人。無宿。
仮名草子・ぬれぼとけ(1671)上「仏道秘蔵の如来心、儒道に敬主人公、皆宿なしになりはてて」
乞食(こじき)
咄本・喜美賀楽寿(1777)どら息子「『医者にでもなる気か』『イヤナ事』〈略〉『して、何になる』『宿(ヤド)なしに』」
③ 専用の部屋を持たない下級遊女
※咄本・春色三題噺二編(1866)中「きたない宿(ヤド)なしを抱て寝なさるのか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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