寄切(読み)よりきり

精選版 日本国語大辞典 「寄切」の意味・読み・例文・類語

より‐きり【寄切】

〘名〙 相撲のきまり手の一つ。右、左または両差し、あるいは両上手となり相手の体と自分の体をぴったりくっつけ、前か横に寄り進み相手を土俵外に出す技。
※社会観察万年筆(1914)〈松崎天民〉蛮カラ列伝「酒が好きで左四つの寄切(ヨリキリ)を得意にするとか」

より‐き・る【寄切】

〘他ラ五(四)〙 相撲で、組んだまま前または横に寄り進み、相手を土俵外へ出す。転じて比喩的に、反対や困難な条件を押しのけて目的を達する。
朝野新聞‐明治二五年(1892)一月八日「寄り切って出羽の勝」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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