寅右衛門(読み)とらえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「寅右衛門」の解説

寅右衛門 とらえもん

?-? 江戸時代後期の漂流民。
天保(てんぽう)12年(1841)中浜万次郎らと5人で土佐(高知県)宇佐浦から漁にでて遭難し鳥島漂着。5ヵ月後アメリカの捕鯨船に救助されハワイにおくられる。ひとりホノルルで病死し,万次郎ほかふたりは帰国したが,寅右衛門はホノルルに永住した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の寅右衛門の言及

【うた沢∥哥沢∥歌沢】より

…1857年(安政4)江戸に起こった三味線小歌曲で,端唄に源を発している。芝金(しばきん),寅右衛門(とらえもん)という二つの家元があり,芝派が〈哥沢〉,寅派が〈歌沢〉と冠名(かむりな)を書くところから,総括した名称を〈うた沢〉と表記することが,大正の初期から行われている。 江戸の末期,嘉永(1848‐54)ごろの端唄の流行は,多くの愛好者を生んだが,愛好者たちのグループを〈連(れん)〉といった。…

※「寅右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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