寒ずる(読み)カンズル

デジタル大辞泉 「寒ずる」の意味・読み・例文・類語

かん・ずる【寒ずる】

[動サ変][文]かん・ず[サ変]寒さが身に染みる。
もやがすっかり晴れましたから、恐ろしく―・じて来ました」〈鏡花・玄武朱雀〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寒ずる」の意味・読み・例文・類語

かん‐・ずる【寒】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]かん・ず 〘 自動詞 サ行変 〙 寒さが身にしみる。冷える。
    1. [初出の実例]「いづれのふゆかさむからざる。〈略〉このはきゐは法にすぎてかんじ候」(出典:日蓮遺文‐兵衛志殿御返事(1278))
    2. 「其日雪降り風ありて、寒じたる事大方ならず」(出典:信長公記(1598)一五)

寒ずるの補助注記

口語例は上一段活用とも考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android