寒地病案(読み)かんちびょうあん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「寒地病案」の意味・わかりやすい解説

寒地病案
かんちびょうあん

医学書。蘭方(らんぽう)医大槻玄沢(おおつきげんたく)の著。ロシアの来航により、幕末、蝦夷(えぞ)地の警備が緊要となるに伴い、寒冷地での疾病・医療も問題となった。1808年(文化5)仙台藩もその警備を幕府から命じられ、そこで藩医大槻玄沢は、翻訳書の『軍中備要方』『ヘイステル内科書』を引用しながら、軍陣医学書ともいうべきこの書を著した。このなかでビタミンC欠乏による壊血病の原因・症状・療法を食事療法も含め記述している。

[内田 謙]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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