寒湯番所跡(読み)ぬるゆばんしよあと

日本歴史地名大系 「寒湯番所跡」の解説

寒湯番所跡
ぬるゆばんしよあと

[現在地名]花山村本沢 温湯

一迫いちはさま川上流の温湯ぬるゆにある近世の境目番所跡。奥州街道築館つきだて宿(現築館町)より発する仙北通は、真坂まさか宿・川口かわぐち宿(現一迫町)を経て、大門だいもんを過ぎ、当番所を越えると出羽国に至る。道は栗駒くりこま(一六二七・七メートル)南西麓を通る険しい山路で、冬は人の往来が不可能であったという。天正一八年(一五九〇)の開設と伝えるが、三浦家文書(花山村公民館蔵)によれば、公的な設置は寛文二年(一六六二)と考えられ、三浦氏が境目守として物資や人留の取締に当たった。「仙台領遠見記」の鬼首おにこうべ(現玉造郡鳴子町)の項に「一迫花山村も御境へ出たる村にて」とあり、百姓のうち古人を境目守として置き、鬼首番所の管轄下であったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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