寒蛩(読み)カンキョウ

デジタル大辞泉 「寒蛩」の意味・読み・例文・類語

かん‐きょう【寒×蛩】

晩秋、ものさびしそうに鳴くコオロギ
「―籬下りかに鳴きて」〈蘆花自然と人生

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寒蛩」の意味・読み・例文・類語

かん‐きょう【寒蛩】

  1. 〘 名詞 〙 秋の末にさびしげに鳴くこおろぎ。
    1. [初出の実例]「盈把折時寒蛬怨、泛盃吹処晩風涼」(出典:類聚句題抄(11C中)花菊感傲秋〈菅原庶幾〉)
    2. 「寒蛩(カンギャウ)あはれを催し」(出典:浮世草子・近代艷隠者(1686)二)
    3. [その他の文献]〔戴叔倫‐客夜与故人偶集詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android