寸延(読み)すんのぶ

精選版 日本国語大辞典 「寸延」の意味・読み・例文・類語

すん‐の・ぶ【寸延】

〘自バ上二〙 長さが、まさる。ふつうよりも長い
太平記(14C後)二七「『御腰刀は些(ちと)寸延て見へ候、是にて御自害候へ』と云もはてず、うつぶしに成て」

すん‐のび【寸延】

〘名〙 少しずつ延期すること。その場のがれに、適当な口実をもうけて、延ばし延ばしにすること。一寸のがれ。
桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉三「言葉巧みに君を欺き、寸のびの迯げ口上」

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