射乳反射(読み)シャニュウハンシャ

デジタル大辞泉 「射乳反射」の意味・読み・例文・類語

しゃにゅう‐はんしゃ【射乳反射】

母乳を出す反射乳首を吸われたり、乳児の泣き声を聞いたりしたとき、脳下垂体からオキシトシンというホルモンが分泌されることによって生じる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の射乳反射の言及

【授乳】より

…と同時に,脳下垂体後葉からは,乳首を吸われる刺激に加えて,精神的刺激によって(子どもの泣声を聞いたり,子どものことを思い浮かべるだけで),オキシトシンが分泌され,それが血行を介して乳腺細胞群のまわりにある筋上皮細胞に作用して収縮させる。これによって,乳が乳首から射出され(射乳反射let‐down reflex),また子宮の収縮,つまり産後の子宮の復古を促す。授乳の際の触覚,圧覚,肌の温かさ,におい,視線のふれあいが,母から子へ,子から母への愛着の形成に役立つ。…

※「射乳反射」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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