乳首(読み)チクビ

精選版 日本国語大辞典 「乳首」の意味・読み・例文・類語

ち‐くび【乳首】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 乳房の先の突き出たところ。乳頭。ちまめ。ちちくび。
    1. [初出の実例]「君のをんざうしは一向にいとけないぞ。乳(チ)くひかかえたちのみ子也」(出典:詩学大成抄(1558‐70頃)七)
    2. [その他の文献]〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. の形に似せて作った育児用の器具。赤ん坊にしゃぶらせる。
    1. [初出の実例]「粉薬は哺乳器の奶頭(チクビ)にまぶって遣れば、これも平気でしゃぶってしまふ」(出典:金毘羅(1909)〈森鴎外〉)

ちち‐くび【乳首】

  1. 〘 名詞 〙ちくび(乳首)
    1. [初出の実例]「乳首(チチクビ)は濃く色付いて垂れ」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)

にゅう‐しゅ【乳首】

  1. 〘 名詞 〙ちくび(乳首)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android