精選版 日本国語大辞典 「射付」の意味・読み・例文・類語
い‐つ・ける【射付】
〘他カ下一〙 いつ・く 〘他カ下二〙
① 矢を射て物に当てる。射当てる。
※今昔(1120頃か)二五「極く弓勢射る者也とも、不射付(いつけず)して」
② 矢で物を射通し、それを他の物に刺し留める。
※今昔(1120頃か)二七「野猪、木に被射付(いつけられ)てぞ死て有ける」
③ (比喩的な用法) 日の光などが物を強く照らす。照りつける。
い‐つけ【射付】
〘名〙
① 矢を射当てること。
② 「いつけ(射付)の節(ふし)」の略。
③ 「いつけ(射付)の小的(こまと)」の略。
※武家名目抄(19C中か)弓箭部「つぐらと云ものの事ねこかきにしてきりきりと巻てこくちを射るもの也。〈略〉是をいつけ共云也」
い‐つ・く【射付】
〘他カ下二〙 ⇒いつける(射付)
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