小佐野村(読み)こざのむら

日本歴史地名大系 「小佐野村」の解説

小佐野村
こざのむら

[現在地名]各務原市小佐野町・金属団地きんぞくだんちなど

各務原台地の西に位置する。各務かかみ郡に属し、北東三井みい川を境にして三井村に接する。慶長郷帳に村名がみえ、高一四六石余。慶長六年(一六〇一)旗本坪内本家領となり、幕末に至る(各務原市史)正保郷帳では田高二石余・畑高一四二石余・野年貢二石余。慶安二年(一六四九)検地帳(岩井文書)では高二一八石余、同年の新田検地帳(同文書)では高一四石余、田畑一町八反余。三井村に高一三五石余の出作地があった(同年「三井村内分検地帳」同文書)。天明五年(一七八五)当村の脇百姓の葬儀に際して頭百姓と脇百姓との間に裃の着用をめぐって争論が起きたが、頭百姓側の主張が論証できないとして、脇百姓の裃着用が認められている(「裃着用出入一件」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android