脇百姓(読み)ワキビャクショウ

デジタル大辞泉 「脇百姓」の意味・読み・例文・類語

わき‐びゃくしょう〔‐ビヤクシヤウ〕【脇百姓】

中世名主みょうしゅ近世本百姓より身分の一段低い農民

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精選版 日本国語大辞典 「脇百姓」の意味・読み・例文・類語

わき‐びゃくしょう‥ビャクシャウ【脇百姓】

  1. 〘 名詞 〙 中世では、名主より低い身分階層の百姓。近世では、本百姓より低い身分の小農民。近世の関西方面では、村役人組頭をいう場合もあった。平百姓小百姓わきのもの。わき。
    1. [初出の実例]「上守護披官人日根野打入、云地下寺庵悉令乱法、先番頭刑部太郎と脇百姓と両人生取了」(出典政基公旅引付‐文亀元年(1501)八月二八日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脇百姓」の意味・わかりやすい解説

脇百姓
わきびゃくしょう

鎌倉時代以降,荘園に出現した農民。名主 (みょうしゅ) に隷属し,下人所従より独立性が強かった。江戸時代には,本百姓よりも零細な農民をさしたが,関西では村方三役 (→村役人 ) の一人である組頭を特に脇百姓といった。

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