コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

番衆 バンシュ

デジタル大辞泉の解説

ばん‐しゅ【番衆】

ばんしゅう(番衆)」に同じ。
「折節―もなかりけり」〈伽・唐糸さうし〉
番をする人。番人。
「つくり庭をあまり人の見たがるいやさに、―置かれたれば」〈咄・醒睡笑・三〉

ばん‐しゅう【番衆】

幕府・朝廷・大名家などで、殿中や館に交代宿直勤番して、警備雑務に当たった番方。ばんしゅ。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

ばんしゅう【番衆】

一般的にはを結んで宿直警固などに当たる人々を広く番衆というが,狭義には幕府に詰めて御所内の諸番役を務めた者を特定して呼ぶ。源頼朝は幕府を開くと,多くの御家人の中からとくに信頼厚く弓矢にすぐれた者を選んで日夜身辺に仕えさせた。将軍実朝の時期には近習の結番祗候(けつばんしこう)の制度が整えられ,昵近(じつきん)祗候人の中から芸能の輩を選んで学問所番も定められた。1219年(承久1)に京都から藤原頼経を迎えた新造の大倉御所には,従来の侍所のほかに小侍所(こさむらいどころ)が設けられ,将軍近侍者による小侍番が定められた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

ばんしゅう【番衆】

殿中・本陣などに宿直して、警固・雑務に従事する者。特に鎌倉・室町幕府の職制の一。幕営に詰めて、将軍の身辺警固などにあたった者。番方。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内の番衆の言及

【恪勤】より

…身分は,幕府機構の中では侍所に属して営中の雑役に従事した。同じ御所に仕える侍の中でも,将軍に近侍して警衛にあたった上級武士は番衆と呼ばれ,雑役にあたる下級の侍は恪勤と呼ばれて区別されていた。室町中期以降になると恪勤侍は職掌によってさらに御末衆(御末(おすえ))と足軽衆の二つに分けられていたようである。…

【小侍所】より

…室町幕府の鎌倉府にも置かれた。源家三代将軍の時期には将軍が適宜に近臣を昼夜身辺に近侍させたが,1219年(承久1)に機関としてこれを置き,別当,所司などを定め,1日1夜の宿衛に当たる番衆や将軍出御の供奉人の選定などを行い,さらには近習番,格子番,問見参番(申次番)などに分化した御所内番を統轄する役割をも果たした。別当には,鎌倉幕府では北条氏の若手の有力者をあて,室町幕府では初期には高氏,上杉氏なども任じられたが,多くは山名氏と一門守護大名家の者がこれに当たった。…

【番帳】より

…幕府の諸役を務めた番衆の名簿をいう。鎌倉幕府の近習・小番などを務める番衆の名簿は小侍所に保管されており,将軍の外出の際などはそこから供奉人を選定したことが《吾妻鏡》にみえる。…

※「番衆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

番衆の関連キーワードよしの原局藤川 勇造二階堂行頼渡辺 義知舩田 玉樹藤川勇造杉原宗伊渡辺義知毛利新介北条時村後藤基政堀内正和往来手形北条義政大館尚氏御広敷番高田 誠室町幕府大的上覧二条在番

今日のキーワード

所信表明演説

政府の長が施政に関する考え方を明らかにするために行う演説。日本の国会では、臨時国会や特別国会の冒頭に内閣総理大臣が衆議院および参議院の本会議場で行い、当面の問題を中心にその国会における内閣の方針を示す...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

番衆の関連情報