小多田保(読み)おただほ

日本歴史地名大系 「小多田保」の解説

小多田保
おただほ

篠山盆地中央部南辺、現小多田に比定される中世の保。「天台座主記」文永元年(一二六四)条に「於丹波国出雲社社領小多田保殺害宮仕之故領家大納言実藤配流事」とする事件が記される。丹波一宮の出雲社(現京都府亀岡市)領小多田保は室町大納言藤原実藤が領家で、備中前司行範が預所であったが、行範は近江日吉社二宮彼岸物を借用していたため、預所が有員に替わった際、宮仕楽善法師が遣わされたところ、有員・光範・景朝らに殺害されたのである。三月一日には有員が禁獄されたが、摂津四天王寺別当職を近江園城おんじよう(三井寺)に付けるという問題とも絡み、大衆が蜂起する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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