小山瀬村(読み)こやませむら

日本歴史地名大系 「小山瀬村」の解説

小山瀬村
こやませむら

[現在地名]上石津町まえ

牧田まきだ川右岸にあり、北は前夫ぜんぶ村。文禄五年(一五九六)の多良山年貢割帳(西脇文書)に小やませ村とみえ、「しは山」分として五升の年貢が割当てられている。元禄郷帳では高一二六石余、幕府領・尾張藩領・旗本別所孫右衛門領の相給。「濃州徇行記」によると幕府領五七石余、尾張藩領三〇石余、別所領三八石余。同書は村況を「此村は農業の外山稼を多くし炭、薪などを売出せり、此あたりは土地よく村立も大体よき所也」と記す。安永年間(一七七二―八一)当村山内で百姓荻右衛門・勝次郎が冥加金を納め銅山試掘を始めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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