小村田村(読み)こむらだむら

日本歴史地名大系 「小村田村」の解説

小村田村
こむらだむら

[現在地名]与野市本町東ほんまちひがし六―七丁目・本町西ほんまちにし五―六丁目

与野町の北に位置し、北は上小村田村(現大宮市)。村内を川越浦和道が縦断し、東側を高沼こうぬま排水路が南流する。田園簿には下小村田村とあり、田四八石余・畑二〇石余、領主名の記載はなく、ほかに与野町長伝ちようでん寺領五石があった。国立史料館本元禄郷帳には小村田村とあり、幕府領および旗本黒田・牧野領の相給。享保一七年(一七三二)大宮氷川神社領の上落合かみおちあい村のうち八石余が、高沼用水開削により潰地となり、その代地が当村で宛行われた(西角井家文書)。寛政八年(一七九六)の足立郡村々高辻帳(都築家文書)では高五六石余のうち幕府領三二石余・牧野領一四石余・大宮氷川神社領八石余で、この相給のまま幕末に至ったと考えられる(改革組合取調書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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