小津郷(読み)おづごう

日本歴史地名大系 「小津郷」の解説

小津郷
おづごう

郷域は現佐賀市与賀よか町から城内じようない一帯を含む地と考えられる。

郷名は「肥前風土記」にはみえないが、風土記にいう佐嘉さか郡六ヵ郷の一と考えられる。「和名抄」に「小津」とあり、高山寺本は「乎ツ」、刊本は「乎都」とよむ。

「小津」の名は中世にも残り、建久七年(一一九六)二月日の僧賢秀田地寄進状案(河上神社文書)に「小津郷伍町 与賀里玖坪町 拾肆坪町 弐拾参坪丁 参拾五坪町 由比里拾壱坪里」とみえ、郷域推定の一つの根拠となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 小津東郷 よか

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android