小袖物狂(読み)こそでものぐるい

精選版 日本国語大辞典 「小袖物狂」の意味・読み・例文・類語

こそでものぐるいこそでものぐるひ【小袖物狂】

  1. [ 一 ] 浄瑠璃蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)」の二段目一部の称。清元保名(やすな)」の原拠であるが、後には「保名」の別称となる。
  2. [ 二 ] 新舞踊劇。坪内逍遙作。「保名」の改作

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 あし

世界大百科事典(旧版)内の小袖物狂の言及

【保名】より

…初演以降絶えていたのを9世市川団十郎が復活。《蘆屋道満大内鑑》の安倍保名が恋人を失って狂乱し,形見の小袖を抱き野辺を狂うので《小袖物狂》ともいう。現行一般の演出は大正期に6世尾上菊五郎が,田中良の装置で新舞踊化したもの。…

※「小袖物狂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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