日本歴史地名大系 「尻郷」の解説
尻郷
みかじりごう
瓶尻などとも記す。現尻郷」が鎌倉鶴岡八幡宮の新宮若宮に寄進されている。南北朝前期のものとみられる一一月一一日の頼仲書状写(福原新一氏所蔵文書)によれば、鶴岡八幡宮神官らが同社領の
尻郷内
尻郷内に含まれていたようである。応仁二年(一四六八)三月五日には、清水三郎二郎が鳥居御房に武蔵国内の「みかしり一円」などの旦那職知行分を永代売渡しており(「旦那在所注文案」熊野那智大社文書)、ここにも熊野修験の旦那組織が存在していた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報