日本歴史地名大系 「尾張保」の解説 尾張保おわりほ 岡山県:邑久郡邑久町尾張保「和名抄」邑久郡尾張郷の郷名を継ぐものか。千町(せんちよう)平野中心部の現邑久町尾張を遺称地とし、一帯に推定される。京都賀茂別雷(かもわけいかずち)神社領。嘉元二年(一三〇四)一〇月一五日の伏見上皇院宣(座田文書)で、川津(かわつ)郷(現香川県坂出市)の代りに一円神領として賀茂社に寄付されている。延慶三年(一三一〇)一二月一七日、当保の仕丁役が洞院実泰より賀茂社に譲与され(「洞院右大将家御教書」早稲田大学所蔵文書)、正中元年(一三二四)一二月一五日には、二条道平より「豊原庄内尾張保」が法華転読供料・五月競馬課役料所として賀茂社に返付されている(「前左大臣家御教書」鳥居大路良平氏所蔵文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by