普及版 字通 「屐(漢字)」の読み・字形・画数・意味
屐
10画
[字訓] はきもの
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(支)(し)。に伎・技(ぎ)の声がある。履の省形に声符を加えた字。〔説文〕八下に「(けう)なり」、その前条に「は屐なり」とあって互訓。〔急就、注〕に「木を以て之れを爲(つく)り、兩齒を施す。泥を踐(ふ)む以なり」とあって、高下駄をいう。〔荘子、天下〕に、墨者が跂(屐)を用いたことがみえる。中国古代の履屐の類は、神事用・儀礼用として、わが国に遺存するものがある。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕屐 阿志加太(あしかた)、、木久豆(きぐつ) 〔和名抄〕屐 阿志太(あしだ) 〔名義抄〕屐 アシダ・シリキレ・ワラクツ・ワラウツ/屐 クツヅケノアシダ 〔立〕屐 シル(リ)キス(レ)・アシダ・ワラノクツ
[語系]
屐giek、kikは声義が近い。〔玉〕に「は履なり」とあり、屐は木をいう。
[熟語]
屐▶・屐響▶・屐系▶・屐痕▶・屐歯▶・屐声▶・屐底▶・屐履▶
[下接語]
軽屐・躡屐・草屐・木屐・遊屐・履屐
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報