20世紀日本人名事典 「山下摩起」の解説
山下 摩起
ヤマシタ マキ
明治〜昭和期の日本画家
- 生年
- 明治23(1890)年4月21日
- 没年
- 昭和48(1973)年11月7日
- 出生地
- 兵庫県有馬町
- 学歴〔年〕
- 京都市立絵画専門学校研究科〔大正4年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 朝日賞(昭35年度)
- 経歴
- 在学中第4回文展に「渓風」が初入選し、以後文展、帝展に出品。また国画創作協会展、院展、独立展などにも作品を送る。昭和3年渡欧し、5年帰国。10年以降は公的な展覧会から遠ざかり、個展を制作発表の場とした。35年には大阪四天王寺五重塔壁画を揮毫し、朝日賞を受賞。この他代表作として東本願寺難波別院南御堂後門壁画「音声菩薩」(41年)、東本願寺名古屋別院後門壁画「弥弥」など。また14年以降美術雑誌の表紙絵、口絵なども描き、主なものに「画室」「新美」「八潮」などがある。49年には兵庫県立近代美術館で「山下摩起展」が開催され、同展の図録が刊行されている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報