山小笠原庄(読み)やまおがさわらのしよう

日本歴史地名大系 「山小笠原庄」の解説

山小笠原庄
やまおがさわらのしよう

明野村と韮崎市穂坂ほさか町に比定され、古代の小笠原牧があったかやヶ岳西麓にあったと考えられる。貞治五年(一三六六)八月一〇日の石塔範家知行充行状(伊東文書)に「山小笠原庄内弘篠郷内小平村」とみえ、郷内の小平こだいら村と年貢二〇貫文分を除いた新分四分の一が伊東掃部助祐家に与えられている。現在の穂坂町三之蔵の日之城ほさかまちさんのくらのひのしろ地内に小平の地名があるので、日之城が「弘篠」の遺称地であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 シロ

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android