山王道村(読み)さんのうどうむら

日本歴史地名大系 「山王道村」の解説

山王道村
さんのうどうむら

[現在地名]伊勢崎市山王町さんのうちよう

にら川左岸、沖積低地にあり、堀口ほりぐち村の東に位置。天正八年(一五八〇)四月一〇日に武田勝頼は軍勢甲乙人等の「山王堂」での濫妨狼藉を禁じる定書(相川考古館蔵)を下している。「寛文朱印留」に村名がみえ、前橋藩領。寛文郷帳では田方四七三石余・畑方四九八石余。宝永七年(一七一〇)までに新田二〇六石余が開発された。柴宿助郷高七六二石余(寛政八年「柴宿助郷村高等書上帳」関根文書)。天保二年(一八三一)の伊勢崎領田畑寄(上岡文書)によれば反別八六町余、うち田方三九町四反余・畑方四六町六反余。家数一五八、男三九一・女三五三、馬五八。前年の年貢は米二二七石余・永六五貫四四八文、このほかに大豆一三石・麦一九石を納めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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