山陵村
みささぎむら
[現在地名]奈良市山陵町
秋篠川東部、西大寺村東北方に所在。建保四年(一二一六)一〇月の源栄田地去文案(西大寺文書)に「辞進 私領田地新立券文事 合壱段六拾歩者 在山陵郷字門脇中垣内」とあり、西大寺田園目録に「添下郡秋篠郷内大川中尾東谷三段字別当谷」の別当谷は当地域小字として残る。当村は佐紀古墳群地域で、村域南部には古墳が多い。
もと超昇寺村のうち。元禄郷帳に村高四九四・二七一石とあり、郡山藩領。「超昇寺村之枝郷」と注記する。延宝五年(一六七七)の記録「巳年請申永谷開之事」(山陵区有文書)に、山陵村の庄屋・年寄らの連署がみえるから、超昇寺村は、少なくともこの頃までに超昇寺・西畑(のち古超昇寺)・山上(のち新超昇寺)・山陵・歌姫・常福寺・門外・横領の八ヵ村に分解したものであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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