横領(読み)おうりょう

精選版 日本国語大辞典 「横領」の意味・読み・例文・類語

おう‐りょう ワウリャウ【横領】

〘名〙 人の物を不法に自分のものとすること。横取りすること。横奪押領(おうりょう)
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙一一「お店をあの儘に横領(ワウリャウ)して、自己(うぬ)が物にして踏張らうといふ了見」
[補注]「横領」の語形は明治期まで資料に見当たらないが、挙例に見られるように明治中頃に至って使用が定着したか。→「おうりょう(押領)」の補注

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「横領」の意味・読み・例文・類語

おう‐りょう〔ワウリヤウ〕【横領】

[名](スル)他人または公共の物を不法に自分の物とすること。「公金横領する」
[類語]猫ばば着服失敬横取りくすねる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の横領の言及

【横領罪】より

…刑法典には〈横領の罪〉として三つのものが規定されている。第1は単純横領罪で,自己の占有する他人の物,または公務所から保管を命ぜられた自己の物(差押えを受けて保管を命ぜられたものなど)を横領する場合(252条。…

※「横領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android