岡本忠成(読み)おかもと ただなり

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡本忠成」の解説

岡本忠成 おかもと-ただなり

1932-1990 昭和後期-平成時代のアニメーション作家。
昭和7年1月11日生まれ。39年エコー社を設立,プロデューサー兼演出家として,さまざまな素材で短編アニメをつくる。57年「おこんじょうるり」で芸術祭大賞。毎日映画コンクール大藤(おおふじ)賞を7回受賞。平成2年2月16日死去。58歳。大阪出身。日大卒。作品に「チコタン」「モチモチの木」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の岡本忠成の言及

【アニメーション映画】より

…《ヤマト》の総集編が77年に劇場公開されて大ヒット,これが劇場用長編アニメ競作の口火となり,松本零士原作,りんたろう演出の《銀河鉄道999》(1979)のような劇場の大画面を生かした映像美をたんのうさせる作品や,宮崎駿演出,大塚康生作画監督の《ルパン三世・カリオストロの城》(1979)のような緩急自在の作劇,痛快なアニメート,奇想天外なギャグなど,おとなも満足させる内容と技術をそなえた冒険アニメの快作も生まれた。製作本数だけは世界一という日本の商業アニメの濫作状況の中で,実験的な自主アニメも活発に製作され,久里洋二の一連のナンセンス・ギャグ・アニメ(《人間動物園》1962,《殺人狂時代》1967など)がまず海外で注目され,次いで古川タク(《Head Spoon》1970,《驚き盤》1975など),J.トルンカに師事した〈人形アニメ〉の川本喜八郎(《鬼》1972,《火宅》1979,など),岡本忠成(《ふしぎなくすり》1965,《虹に向って》1977,など)らが,各地の国際映画祭で受賞して世界的な名声を得た。【岡田 英美子】。…

※「岡本忠成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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